おかげさま

 

 この家に住んで早17年。最初は砂利が敷いてあった庭の土も、雑草との戦いを繰り返しているうちに砂利はいつしか跡形もなく、気付けば彼らにとって居心地のいい土壌に変貌。最近ではモグラくんの住処にもなり、あちらこちらにトンネルが形成されている始末。

 

文明の利器、モグラ撃退兵器(振動と音波で追放する、太陽光充電式の対策グッズ)によりモグラ退治はあっさり完了したが、17年悩まされてきた雑草はわが世の春とばかり縦横無尽にはびこっている。

 

2週間にわたり地道に草抜きをしてきたが、抜いたそばから新しい芽が生えている様子を目の当たりにし、我慢の限界を超え、以前から買いだめてあった除草剤を散布することに。

 

除草剤のプラスチック容器からそのまま散布したが、ジョーロの穴が粗いため、狙ったところに散布するのが難しく、やはり霧吹きができる容器に移し替えて、きめ細かく散布しないといけないことに気付き、明日もう一度作業にチャレンジするつもり。

 

思えば、コロナ騒ぎの前には庭の草も伸び放題、今ほどきちんと処理しようと思ったことがなかった。「コロナのおかげ」である。家の片づけができたのも「コロナのおかげ」。庭の整備もコロナのおかげ。酒のない健康的な生活もコロナのおかげ。ブログを始めたのもコロナのおかげ。

 

本当は、  コロナのおかげがたくさん!

 

大変な目にあった人にはごめんなさい。でも、前向きに考えたいからあえて言いたい。

コロナのおかげに目を向けよう!

きっと前向きになれる。何かに気付く。幸せになれる。

 

そして今日、久しぶりに夜の食事に出かけた。店で過ごす時間の幸せにあらためて感謝!

 

 

50歳からの”変わる”

はじめます! 

 

ちょうど1年前に50となり、人生のなかでもっとも大事な年代に突入した。

もっとも・・・というのは正直な気持ちではない。これまでも大事な年代を過ごしてきたのだが、恥ずかしながら今のような気持ちで毎日を過ごしてこなかった。自分に向き合ってこなかった。早く言えばなんとなく過ごしてきてしまった。

だが、過去を後悔してもしょうがない。これからできることはなんなのか。掃除・マインドフルネス・音読・体操・発声練習など新しい習慣を取り入れて生活をリニューアルしてみたものの、今後の人生を生き抜くうえではっきりとした哲学が抱けないまま一年が過ぎた。

このモヤモヤした感覚はなんなのだ??自分に自信が持てない。いつも不安にかられている。何かに支配されている。こんな自分を変えたい。もう遅い?いやまだできると信じたい。僕はいったい何をしたいのか。どんな人間なのか。

もう一度自分を見つめなおそうと、やりたいことを挙げてみた。ふと、幼いころに憧れた職業が浮かんだ。警察官、パイロット。今の仕事とは無縁だ。社会の中で食べていくために自分の感情を押し殺してきた。自分で勝手に責任を背負い込んで、周りのみんなよりもはるかにたくさんの自分の気持ちを抑えてきたのではないか。責任を果たすために自分に足りないものを吸収しようとばかり考えて自分の心にあるものを吐き出せずに。

どこへ行きたいの?・・・どこでも

なにを食べたいの?・・・べつに

どうしたいの?・・・わからない

いつのまにか、こんな人間になりかけている。変えたい。自分にも求めているものがあるはず。もう一度心の底から湧きあがる感情を取り戻したい。

ブログ、前から気にはなっていた。あんなマメマメしいこと自分には到底無理と決めつけた。

でもこの1年自分を変えようとやってきたことがこの感情をどこかに追いやった。「やれるかもしれない、いややらなければならない」

まもなく51だが、この1年間の努力に敬意を表して「50歳からの・・」と題した。

自分の日々に自分の心を重ねる作業、大事な作業。僕が怠けていた作業。

見守ってもらえるかな。