真夏のマスク 大事なこと忘れてない?過敏になりすぎてない?ウイルスとの共存で提案したいことがある

建設業。いろんな業種があるが、真夏の熱中症で健康を損なうリスクが高い業種の一つ。

 

今日も、「これからマスクどーしよー!?」って話題。

 

早く商品が開発されないか待ち望んでいるが、今の時点では画期的な冷感マスクが販売されたという話はない。

 

「フェイスシールドのほうがまだまし」

 

確かに今朝もテレビ番組で建設現場でマスクとフェイスシールド、それぞれを着用した場合の顔周辺の温度を計測し、マスクよりもフェイスシールドのほうが熱が上がりにくいと報告していた。

 

夕方のニュースでは大手の建設会社が「マウスシールド」っていう口の部分だけを透明なフィルムでカバーするものを着用するとの話だが、これもあくまで屋外だけで、屋内に入るときにマスクに付け替えるのだという。

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「試してガッテン」を久しぶりに見ていたら、マスクの夏対策!のような雰囲気だったので関心を持って見ていたが、「マスクは表と裏を正しく見極めて装着すべし!」というがっかりな内容だった。

 

アンテナを張っているからなのか、今日はマスクなりフェイスシールドなりの話題で持ちきりの一日だった・・・けれど何か釈然としない。

 

「ほんとにあのクソ暑い真夏の灼熱地獄のもとでマスクとか○○シールドとかつけて作業ができるのか、やらせていいのか」って考えが自分の中にあるからだ。

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経済を動かさないといけないから。夜の店も解除しないと。県外の移動も解除しないと。わかるけど、一方で命のリスクを高めてまで仕事を続けないといけない人も出てくる。

 

飲食店だって、密を回避するのに客数を半分しか入れられないまま採算をとらないと生きていけない。建設業も真夏にマスク、となると休憩を増やさないといけないから工期を多く取り、あるいは人を多く投入したうえで採算をとらないと生きていけない。もっと言うと、熱中症のリスクが高い環境では作業をしない、ということも選択肢としてはあるが、今までの考え方では企業がそのリスクを背負うことになる。

 

社会を変えて、今までのような「3,000円ポッキリ飲み放題!」や「工事受注のための価格競争」が前提の社会ではコロナではない原因で人の命が奪われるのは目に見えている。

「新しい生活様式」ではなく「新しい社会を創る」

でなければならないのだ。

 

クロネコヤマトが配送作業員については一定の状況下ではマスクをしないことを公表した。大賛成だ!なのに配送作業よりもはるかに長時間炎天下で過酷な労働をしている建設業のリーダー企業がなぜ「当て物」にこだわるのか。密が回避できていればマスクはしない、と堂々と言うべきだ。

マスクはしないよりもしたほうがいいが、それよりもはるかに大事なことは、手をよく洗うこと、3密を回避すること、お互いの距離を保つこと、だったはず。

マスクがちょっと出回るようになると、マスクをしていない人間を総たたきするようなムードになってきた。状況を見ずにマスクのあるなしだけで過剰に反応するのは止めないか。そこまで求めるのなら、これまでの商習慣を含めた社会の在り方を変えないとコロナによる経済弱者が激増する、またそういった人たちの健康被害も激増する。

 

画期的な冷感マスクも待ち遠しいが、新しい社会をどう作っていくか、しっかりと道筋がつけられる新しいリーダーの登場も待ち遠しい。