フライトの準備 その2 ・・・ コースを決めてナビゲーションログを作る
地図上のイメージでパイロットが自分で飛行ルートを決めてよいのだ。ただし、単発機のセスナではいざという時の不時着を考えて山間部上のルートよりも沿岸ルートを選ぶとよいのだそうだ。決めたルート上にいくつかの目標地点(チェックポイント)を設け、それぞれのチェックポイント間の高度や所要時間を一つの表に整理したのが「ナビゲーションログ」だ。ちなみにナビゲーションログに記載されている項目は下記の項目になる。
①チェックポイント
出発空港から着陸空港間に設定したチェックポイントの名前を記入する
②高度
予定している高度を記入(×100ft)なお、西向きのVFR機(有視界飛行機)は偶数1000ft+500ft、東向きの飛行機は奇数1000ft+500ftを飛ぶことになっている。
③外気温
④指示対気速度
⑤真対気速度
指示対気速度を補正した速度を記入
⑥風向きと風速
⑦トゥルーコース(真航路)
⑧ウインド・コレクション
自分の速度と風向き・風速から機首をどちらに何度振って飛べばよいかをコンピュータで求めて記入する
⑨トゥルー・ヘディング(修正進路)
真航路に偏流修正角を加えた値。
⑩バリエーション(偏差)
その場所での真方位と磁方位の差
⑪マグネティック・ヘディング(磁方位)
修正針路に偏差を加えた値
⑫デビエーション(自差)
⑬コンパス・ヘディング(羅針路)
⑭区間距離と通算距離
⑮グランドスピード(対地速度)
⑯予定飛行時間
フライトの準備・・・結構地味な感じ
フライトの前には気象情報のチェックが欠かせないとのこと。これが結構地味な作業。特に軽飛行機ではフライト可能な条件が厳しいらしい。出発空港や到着空港では5km以上の視程(肉眼でモノがはっきりと見える距離)と1000ft(1ft=0.3m なので 300m)以上の雲底高度が必要。こうした情報をどこから得るのかというと、主な空港で提供されるMETAR(メター。定時に発表される実況気象)やTAF(タフ。空港ごとの予報気象)などであるが、これが暗号のようで慣れないととっつきにくい。また、気象情報とともに、NOTAM(ノータム。航空情報)も確認しておく。これは航空機の運航にかかわる様々な情報で、たとえば空港の工事情報などが把握でき、これらは「AIS JAPAN」のサイトから入手できる。
METAR/SPECI/SCAN(近畿)
2014/11/11 13:00-2014/11/11 13:59 JST
13:30 RJBB 1104302 36008KT 320V039 9999 FEW035 18/07 Q1012 NOSIG RMK ICUJ035
時刻 地点略号 UTC時刻 風向きと風速(KT) 風向きの変動 視程(m。9999は10km以上) 雲の量と高さ、気温と露天温度(℃) 気圧(hpa) 雲の量と種類、高さ
TAF
2014/11/11 06:00-2014/11/11 08:59 JST
08:05 RJBB 102305Z 1100/1206 04009KT 9999 FEW030 BECMG 1118/1121 26013KT=
時刻 地点番号 発表時刻(UTC) 予報範囲の日付と時刻 風向きと風速 視程 雲の量と高さ 天気の変化傾向 予想時刻 予想される風向きと風速
てな感じ。んーむずかしい。
ちなみにUTCというのは「協定世界時」のことで日本標準時(JST)はUTCより9時間進めた時間である。
ひとつひとつ勉強しないと情報が入ってこないけど、まずはこういう情報でフライト前の気象情報を確認するのだ、ということがわかればいいのかな。
では今日はこのへんで。
セスナを操縦するには?から入ってみる
旅客機をフライトシミュレータで操縦したいって思うんだけど、youtubeでいろいろと動画を見ている限り「かなり難しそう・・・言っていることがちんぷんかんぷん」なのだ。「いったいどこから入って行けばいいんだろう?そもそもグラフィック画像バリバリのフライトシムをやろうとすると、ゲーマー専用の高性能パソコンが必要らしいけどそんなもの持ってないし、自分の趣味としてやっていけるのかわからない段階で何十万もの投資もしたくないし、、」
なんてことで悩みながら書店をうろついていたところセスナ機の操縦に関する本が目にとまった。「飛行機の操縦の事がなにもわかってないんだからこの本で勉強してみるか」となったわけだ。
「セスナ」って今まで何気なく呼んでいたけど、製造会社の名前らしい。また、これも何気なく見ていたけど、セスナのように主翼が胴体の上に取りつけられているものを「高翼式2人乗りの152型と4人乗りの172型があり、最新の172Sはなんと「グラスコクピット」なのだ。「えっ、グラス・・・」早くも解説なしで知らないワードが目に飛び込んでくる。
乗り物の操縦、運転に必要となる各種情報をアナログ計器(シンクロ電機などの機械式)やランプなどを用いず、ブラウン管ディスプレイ(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)に集約表示したコックピット(操縦席)である。もともとは航空機のコックピットについての表現であるが、鉄道車両の運転台や自動車の運転席についても同様の表現が用いられる。
なのだそうだ。グラス化される前のコクピットを知らないのだから気に知ることないや。ここでセスナのコクピットの画像が飛び込んでくる。「えっ、なんか戦闘機みたい。セスナでもこんなに複雑なのか・・」舐めてました。完全に。セスナなんか操縦桿と計器がいくつかある程度だと思ってたのに電子化されてもスイッチみたいなのがたくさんあるし液晶画面にはたくさんの情報(なんのことかまったくわからないが)が所狭しと配列されている。まあ、考えようによってはこの機種の操縦をマスターすれば旅客機も考え方は近いようなので有効なステップになるのかもしれない。
初めて知る主要装備
1.PFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)
2.MFD(マルチ・ファンクション・ディスプレイ)
3.操縦桿
4.マスタースイッチ(赤)、アビオニクススイッチ(白)
5.燃料タンクセレクター
6.スロットルコントロールレバー(黒)、ミクスチャーコントロールレバー(赤)
7.速度計、姿勢指示計、高度計
8.フラップレバー
9.キャビンヒート(上)、キャビンレバー(下)
10.スタンバイ・バッテリー・スイッチ
いやはや、先が思いやられるがぼちぼちいきましょか。
つづきはまた。
新たに会社を設立するときに有限会社は設立できなくなっていた
新しく起業する場合に、「有限会社」は設立できなくなったらしい。2006年に会社法が大幅に改正されてそれまで厳しかった株式会社設立の要件が大幅に緩和され、有限会社法の廃止に至った、というのだ。
旧制度では株式会社を設立する場合には資本金が1,000万円以上必要で、3人以上の取締役と1人の監査役、合わせて4名の役員が必要だったのが、「資本金1円から株式会社が設立できる」となったらしい。
こういった最低資本金規制がなくなったことで、少ない資金で会社を設立できるという「有限会社」のメリットがなくなってしまったのだ。
そう言われてみると「資本金1円から・・・」というフレーズには覚えがあるが、たまたまここ数年の間この話題に接することが無かったために忘れてしまっていたようだ。
たしかに日本では「株式会社」というと、売上もそこそこあって、社員もそこそこいて、そこそこ安定している会社の代名詞になっているので世間体はいいのかもしれないが、欧米の発想のように株を公開して広く資金調達を試みるという発想をまったく持っていない株式会社が日本には数多く存在しており、そんな会社が株式会社である必要があるのか、という素朴な疑問をずっと抱いていた。
株を持っているのはほとんど身内、しかも会社で仕事をしているわけでもない親族である場合もかなり多い。むしろ身内の中で株を巡る醜い争いが勃発する場合も少なくない。
であれば、株式会社にこだわらず合名会社でも合資会社でも形態はあるのだが、日本人特有の「右へならへ」「護送船団」的な発想が強く影響している気がしてならない。
もっといろんな経営形態の会社が生まれてもよいと思うのだが・・・
こういう文化ってなかなか変わらないものだね。
真夏のマスク 大事なこと忘れてない?過敏になりすぎてない?ウイルスとの共存で提案したいことがある
建設業。いろんな業種があるが、真夏の熱中症で健康を損なうリスクが高い業種の一つ。
今日も、「これからマスクどーしよー!?」って話題。
早く商品が開発されないか待ち望んでいるが、今の時点では画期的な冷感マスクが販売されたという話はない。
「フェイスシールドのほうがまだまし」
確かに今朝もテレビ番組で建設現場でマスクとフェイスシールド、それぞれを着用した場合の顔周辺の温度を計測し、マスクよりもフェイスシールドのほうが熱が上がりにくいと報告していた。
夕方のニュースでは大手の建設会社が「マウスシールド」っていう口の部分だけを透明なフィルムでカバーするものを着用するとの話だが、これもあくまで屋外だけで、屋内に入るときにマスクに付け替えるのだという。
「試してガッテン」を久しぶりに見ていたら、マスクの夏対策!のような雰囲気だったので関心を持って見ていたが、「マスクは表と裏を正しく見極めて装着すべし!」というがっかりな内容だった。
アンテナを張っているからなのか、今日はマスクなりフェイスシールドなりの話題で持ちきりの一日だった・・・けれど何か釈然としない。
「ほんとにあのクソ暑い真夏の灼熱地獄のもとでマスクとか○○シールドとかつけて作業ができるのか、やらせていいのか」って考えが自分の中にあるからだ。
経済を動かさないといけないから。夜の店も解除しないと。県外の移動も解除しないと。わかるけど、一方で命のリスクを高めてまで仕事を続けないといけない人も出てくる。
飲食店だって、密を回避するのに客数を半分しか入れられないまま採算をとらないと生きていけない。建設業も真夏にマスク、となると休憩を増やさないといけないから工期を多く取り、あるいは人を多く投入したうえで採算をとらないと生きていけない。もっと言うと、熱中症のリスクが高い環境では作業をしない、ということも選択肢としてはあるが、今までの考え方では企業がそのリスクを背負うことになる。
社会を変えて、今までのような「3,000円ポッキリ飲み放題!」や「工事受注のための価格競争」が前提の社会ではコロナではない原因で人の命が奪われるのは目に見えている。
「新しい生活様式」ではなく「新しい社会を創る」
でなければならないのだ。
クロネコヤマトが配送作業員については一定の状況下ではマスクをしないことを公表した。大賛成だ!なのに配送作業よりもはるかに長時間炎天下で過酷な労働をしている建設業のリーダー企業がなぜ「当て物」にこだわるのか。密が回避できていればマスクはしない、と堂々と言うべきだ。
マスクはしないよりもしたほうがいいが、それよりもはるかに大事なことは、手をよく洗うこと、3密を回避すること、お互いの距離を保つこと、だったはず。
マスクがちょっと出回るようになると、マスクをしていない人間を総たたきするようなムードになってきた。状況を見ずにマスクのあるなしだけで過剰に反応するのは止めないか。そこまで求めるのなら、これまでの商習慣を含めた社会の在り方を変えないとコロナによる経済弱者が激増する、またそういった人たちの健康被害も激増する。
画期的な冷感マスクも待ち遠しいが、新しい社会をどう作っていくか、しっかりと道筋がつけられる新しいリーダーの登場も待ち遠しい。
会社のこと
最近あらためて考えさせられていること。会社の役員とか専務、常務、執行役員。いろんな肩書、役割があるのだが、それらの職に就いている人間はその立場、意味合いをどのくらい理解しているのだろうか。
まず役員。社員は会社と雇用契約の上に結ばれているが、役員は会社と委任契約を結び、業務執行の管理監督を行うことが役目。役員と言えば、取締役、監査役を総称しているが一般的に役員とは取締役のことをイメージする人が多いだろう。取締役は会社法で3名以上と定められている。また、役員に似た呼称で最近「執行役員」という肩書の人が増えてきた。執行役員は取締役などの役員と違って、業務執行を担当する実務者の最上位役職ということのよう。会社法でいう役員は取締役会に出席し議決権を持つ人であって、副社長や専務であっても取締役でなければ会社の重大な方針の議決権を持たないことになる。
次に、専務・常務である。これは会社法では何ら定められておらず、上下関係についても会社で決めたもの、ということになるらしい。一般的には専務も常務もともに社長・副社長を補佐する役目であるが、専務は管理全般、常務はより実務に近い位置での管理という捉え方が多いのではないか。
専務取締役、常務取締役、という呼称であればこのような解釈でしっくりくるのであるが、よくわからないのは最近増えてきた専務執行役員、常務執行役員というものだ。あるいは執行役専務や社長執行役員などというのも目にする。
今回改めて調べたのだが大きな勘違いをしていたことに気付いた。それは執行役と執行役員の違いである。ともに取締役の管理下において業務執行の責任者として任命されるものだが、執行役員は会社法でなんら規定されたものではないが、執行役は会社法上、指名委員会設置会社に置かれる役員であるとのこと。
執行役員という役割を最初に導入したのはソニーだそうだが、一時期、取締役の数があまりに増えたため経営のスリム化を行うに当たって既存役員の降格イメージを払しょくするために用いた呼称のようだ。
整理するために調べたものの、ますます混乱しそうだが、このように会社のトップの扱いが変化したのはとりもなおさず物言う株主が増えたこと、つまり「会社経営の欧米化」ではないか。日本の大手企業がグローバル社会で生き抜くために変わらざるを得ないということだが、日本人が作ってきた会社というものへの価値観も合わせて変わり、地方の中小企業の採用難、若手社員の出世欲の減退にもつながっている。呼称が変わっても会社のトップに立つ人間は若い社員のあこがれの存在でなければ会社が元気になれないことは間違いない。
好きなコト探し ~航空機編~
子供のころに興味を持ったこと、ワクワクしたことを思い出そうとしたときにフッと浮かんだのが「乗り物の運転座席」。近くの神社横の公園に置いてあった廃車のバス。運転席に座って子供の力ではまったく動かない大きなハンドルを握って、この巨体を操る妄想に浸った時、この上ないワクワク感を感じた。クルマ、オートバイ、電車、飛行機。乗り物の操縦席に座り計器類を眺めているだけでそのかっこよさに憧れを抱いたものであった。我が家には自家用車がなかったので、新聞のチラシに入っている新車の広告にも心躍った。学生時代には初めて自分の車を所有したが、当時の自分にはとても手が届かなかったが、プレリュード、スープラ、ソアラ、シルビア、レガシーツーリングワゴン・・・数々の人気車が道路で走っている姿を見るだけで興奮した。カーテレビが無かった時代、派手な色遣いのイルミネーションが流行ったカーオーディオ、好きだったのはカロッツェリアのロゴの入ったスピーカー。テンションが上がった。
社会人となり、仕事で実績を上げることが人生の中心テーマとなり、「自分の好き」をどこかに置き去りにしてしまった。休日は刺激を受けることよりも休息を選んだ。40歳のとき、たまたま旅行で行ったカワサキワールドで大型バイクにまたがり久しぶりの感覚。バイクの免許を取ったまでは良かったが、「事故のリスク」に直面する出来事が相次ぎ、バイクの購入を断念、またもやワクワクから遠ざかった。
あれから10年。再び自分のワクワクを求めるキッカケがやってくる。バイクには未練がある。でもまだ現実のリスクに抗う気にはなれない。自分が運転しなくても、そのスキルそのものがステータスともなりうるもの、「飛行機」にたどり着いた。
これが本当に自分の好きなことなのか、まだ確信は持てないがまずはやってみるべき。早速「月刊エアライン」と「飛行機のしくみ パーフェクト事典」を書店で購入。専門用語はチンプンカンプンであるが、写真を眺めているだけでも楽しいと感じる。最初はこんなところか。
空港で飛行機を眺めたり、写真を撮ったり、飛行機模型やパーツ収集、フライトシミュレータ体験などやりたいことはいろいろあるが今はコロナでできないことが多い。これもプラスにとらえてイメージや知識をたくさん蓄える時間に使いたい。
航空機マニアへと成長できるのか、このブログの力も借りて自分が楽しいと思えることを思いっきり発信してみたい。